完全なる敗北から学んだこと。 | 未来日記2

完全なる敗北から学んだこと。

先週末、成城大学ラグビー部は東洋大学Aにこてんぱんにされました。
言い訳できないくらいの惨敗です。

東洋大学は個々もうまくて強いし、とてもいいチームでした。
残念ながら、かなりの実力差を感じました。


$未来日記2
東洋大学のグラウンド。素晴らしい環境!


選手達の心は、ポッキリと折れていたと思います。
やる気がなかったとは思いませんが、途中から立て直すこともできず。

シーズン始まってから、かなり走り込んできました。
それなりにキツイ練習をして、体力もついて、
達成感が少しはあったかもしれません。

でもそれが、今は全く通用しないことがわかったんです。
強いチームは、もっと声を出して泥臭く練習していることもわかったんです。

コーチ陣の責任も重大です。
プレイするのは学生ですが、指導しているのは我々ですから。


個人的に、すごく責任を感じました。

ぼくはトップリーガーでもないし、
近代ラグビーの勉強をし続けていたわけでもありません。
メニュー決めや細かい指導は大久保やタダシに任せっきりにしていました。

ぼくはメンタルや声だし、ちゃんと出し切れているかの確認。
怪我人の体幹強化。
HCの補佐。
監督との調整。
それがコーチ内の役割分担だと信じていました。

でもこれからは、もっと今のラグビーを勉強しないといけない。
上記に加えて、細かい部分や戦略についても、遠慮せずにコーチや学生達と議論できるようにしなければならない。

そう考え直しました。


また、成城が他校に比べて常に体格に劣るのは昔からの伝統ですが、、
近代ラグビーは昔よりも接点の激しさが増しており、
より大きく強い身体が求められています。

そこの強化をします。
出来る限り学生達を我が家に招いて、たくさんご飯を食べさせようかと。
良質なタンパク質の補給はぼくの趣味でもありますから、
趣味と実益を兼ねることができてラッキー!でもあるわけです。
R15にも強制的に食べさせられるし。


あとは、メンタルの強化。
しなやかな心の持ち方。

相手に勝つのが目的ですが、
そのために、まずは自分の弱さを認識する必要があります。
そして自分に勝たなければいけません。

そうじゃないと、強くなるためのキツイ練習を乗り切れないんです。
自主的に取り組む心がないと、練習が実にならないんです。

強くなりたい。
でも今は弱い。
弱いから、努力する。
努力すれば、結果がついてくる。
そうすれば、もっと強くなりたくなる。
さらに努力を続け、結果的により強くなる。

ゴールのない、向上心の好循環。

これは、ビジネスの世界でもまったく同じです。
いや、ビジネスだけじゃないかもしれない。
現状に満足している人って、絶対に成長しないですよね。

もっと成長したいから、毎日努力する。
学生ラグビーも大人の仕事も、変わりはないんです。


さらに、予算、人数、学校からの協力。
全てがないない尽くしの成城で努力する意味。価値。
ベンチャーの起業に似ているかもしれない。
そこは社会に出て、むしろ絶対に活きてくる。


余計なお世話かもしれないし、
自己満足かもしれませんが、

ぼくの後輩達がより幸せな人生を送れるように、
そこもしっかり伝えたいと思っています。


数ヶ月間やってみて、
チームの強化の難しさがやっとわかってきました。

本当に様々な制約の中で、できることが限られている中で、
より学生達との信頼関係を醸成し、
何がより効果的かを試し、検証し続けていく。

本当に時間と情熱と議論、集中力が必要になります。
自分の努力だけじゃ何もできない。
まさにチームワーク。
プライベートな週末が一切ないわけですから、なにより家族の協力も。

ある意味ビジネスよりも難しいかもしれません。
結果が「勝敗」という形で明確にでるしね。
学生スポーツだから、利益とか関係ないし(笑)


でも、万難排して、やりきってみようと思っています。

そしてとにかく、
秋のシーズン、関東大学ラグビー対抗戦Aグループへの昇格。

大変な目標ですが、
改めて、コーチの一員としてがんばってみようかと
気合いを入れ直した次第であります。